野生のアジアゾウの群れは去年3月、ミャンマー国境近くの自然保護区を離れて北上し、今年6月には雲南省の省都・昆明市に入りました。群れは途中、市街地にも入り込み、民家の門や壁が壊されるなどの被害も相次いでいました。
中国当局はドローンを使ってゾウの動きを監視。トラックでゾウの進路を塞いだり、餌を撒いたりして自然保護区に戻るよう誘導していましたが、8日夜、14頭のゾウが生息地の自然保護区からおよそ26キロの所まで戻って来たと発表しました。
大移動の要因については、「環境の変化で保護区の餌が少なくなり、引っ越し先を探していた」との見方も指摘されています。